ベルギー演奏旅行随行記2001(5/13)
2001/5/10(木) - 5/15(火) 唐澤
- 10(木) 成田→チューリッヒ→ブリュッセル着
- 11(金) ブリュッセル観光→アールショット(コンサート)
- 12(土) ブルージュ観光→ゲント(コンサート)→深夜バス移動
- 13(日) パリ(TGV)→アビニョン(ホテル)→ヴェゾン・ラ・ロメーヌ(観光/コンサート)
- 14(月) アビニョン観光(TGV)→マルセイユ(バス)→マルセイユ空港→パリCDG空港
- 15(火) 成田着
2001/5/13(日)
- パリ(TGV)→アビニョン(ホテル)→ヴェゾン・ラ・ロメーヌ(観光/コンサート)
- バスでパリ(リヨン駅)まで
[00:00] バスの中で軽く乾杯。トイレ付きのバスだが、使用不可なのであまり
飲んではいけないと言うむごい指示が飛ぶ(^^;
これから朝までドライブ。そしてTGVに乗り換えてホテルに落ち着くまで11時間以上、
ヨーロッパ縦断の
強行軍である(日本とヨーロッパを移動するのに等しいと思うと凄い(^^;)
[01:00] ガソリンスタンドで休憩。お土産、ゲット。
ベルギー最後の思い出にチェリー味のビールなどを買って飲む。
朝から汗をかきっぱなしだったのでトイレで思い切り顔を洗うのも気持ちいい。復活。
この後も何回か停車するが、疲れている人が多いのか降りる人もまばらだが、
私はわりと起きている時間が長くて徐々に変わっていく風景を眺めていた。
最後の休憩場所はすでにフランス。
なんとなくドライブインまで「おふらんす」な雰囲気がするのは気のせいか…(笑)
フランスの空気を感じたいのか、この停車が一番降りた人が多いような。
真っ暗なのになんだかカメラマンも活躍している。
…そういえば、ベルギーとフランスの国境はいつ越えたのか気が付かなかった。
山もないし、関所もない。高速道路の標示はベルギー国内もフランス語だし
却ってベルギー国内の方が言語の壁があったりして別の国みたいだ。
聞くところに寄れば「ベルギーでさえ一つの国としてまとまれるのだから、EUの統合は可能だ」
という言い方が有るほどベルギーは言語境界線を挟んで難しい国なんだと。
[05:30] リヨン駅着。電車の時間までじっと固まって過ごす。
電車まで一時間以上あるのだから、せめてパリ市内を一回りとも思うのだが、
妻に言わせると
「運転手はベルギーの田舎から出てきたんだから無理無理…」
だそうだ。う〜む。スペイン人運転手ならジッとしていられなくて頼まれ
なくても走り出してしまうかも。
「朝のパリは危険」と言われバスから出ることも禁止。
そんなに怖いのか?
そのうちに「おにぎりとウーロン茶の朝食」が配布される。こういう物が
調達できてしまうのがパリの威力なのか。
一部で米に対する異様な熱気を感じつつも、個人的には旅行中に
日本食が恋しくなったことは今までに無い
けれど…とつらつら考える。日本にいてもマックやセブンイレブンの
サンドイッチでごまかしてビールばっかりのんで米の飯を食べずに一週間
くらい過ごせるのも珍しくない私は、実はベルギー向き?ポテトも付いてくるし(笑)
荷物は早々にバスから降ろして地面に並べられている。番人一名。
「だって治安悪いんでしょ〜、今持ってかれたら、わしら窓から手を振るだけだね〜」
とバスの窓ごしに荷物を眺めながらつぶやくが相手にしてもらえない(^^; でも本当に
「バスから降りるな」と指示されるほど治安が悪いなら一人で荷物の番をするのは
命がけだと思うけどな…。
- TGVでアビニョンへ
[06:54] TGVに乗り込み出発。
団体さんなんでボーっと付いていくとあっという間にホームだが、
立派な時計塔を備えた駅舎は素晴らしく装飾的。瀟洒なデザインの鉄の手すり
を持った大階段は「おぉ、フランスの工業・デザイン革命」という感じ。
なんとなく「パリ万博」で驚愕した日本使節みたいじゃない、私って(笑)
ホームに立つとずら〜っとTGVが10台ほど入線している。
にわか鉄道マニアは興奮。
昔のTGVはオレンジ色のカクカクしたデザインだったはずだが、
今の車体は日本の新幹線のようなぬめっとした流線型に総二階建て、日本の
MAXみたいな車両。古い方の車体もアルミ無塗装の銀色になっていた。
ちょっとシャープで軽い印象だ。
発車直前「黒縁メガネに革鞄の日本人ビジネスマン」が「斉藤さんは居ませんか!」
と叫びながら車内を走り抜けていく。まるで漫画のキャラ。映画「タクシー」に
出てきた東洋のビジネスマンそっくり。恥ずかしい…。
旅行中の「人を見たら泥棒と思え」モードでもあるので、新手のスリかとも思った
けどね。
たぶん定刻に発車。
5分でいきなり郊外。牧草地が続く。
60分もたつと放牧地になり、ちらほらと牛が見える。フランスといえば葡萄畑の
イメージなんだけれど見渡す限りの牧草地に牛はまばらにのんびりしている。
そして菜の花。行けども行けども…牛、牛、牛、
教会を中心にした小さな集落が、型どおりに幾つも幾つもある。
よく見るとベルギーより、農家の建物が貧弱に見える。
建物の輪郭がなんとなくカッチリしていない…?
[08:30] 突然延々と続く葡萄畑になる。
大きな二階建ての農家も見える。ああいう建物でワインづくりをやっているのだろうか、
それまでのへなっとした建物と全然違って立派だ。
若い子が「あたしヨーロッパの方が合っているような気がする」…日本にいるより
快適らしい。初めて海外旅行するとたいてい思うね。私は北海道もいいと思う。
日本語通じるし(^^)
とはいえ、今回の旅に限ると「石造りの街は冷たいな〜」という印象が強く、
ブリュッセルは都会過ぎ、アールショットはただの田舎過ぎ、ブルージュはテーマパーク過ぎ、
ゲントは殺伐として冷たすぎ…という具合で、観光地としては見所いっぱいでも住みたいとは
思わない街ばかりだった。
石で出来ているから…ばかりではないと思うのだけれど、街が堅い。異民族と戦って
生きてきた心の鎧みたいなものが街に染み込んでいるように見える。
このへんは
ベルギーの歴史を読むとさらに確信が深まる。中世、北方民族と戦った要塞都市から
近代までの戦いの歴史そのままが今に引き継がれているのだから、その冷たさは消えよう
も無い。
[08:54] リヨン着。沿線の土手に雑草のようにラベンダーが茂っている。
そのほかの雑草もなんとなく、どこかで見たようなハーブっぽい。さすがヨーロッパ。
日本の土手に、シソとかヨモギとかツクシとか生えているのと同じか。
[09:30] VALENCE着
緩やかな丘、崖の地肌が灰色で、今まで茶色の畑が続いていた土地とは明らかに
景色が変わってきた。石灰岩の岩山。地中海沿岸地方の色だ。
[10:00] 右手に川が開けてきたとおもえば、四基の原発が川縁に立ち
もうもうと蒸気を上げている。フランスだなあ。
裾広がりの円筒形の施設の一機に、大きく子供の画が描いてある。なんか可愛くない
のは西洋人のセンスだから?妻は「あんな画、偽善だわ」とか言ってる。原発を可愛く
飾ってもな…と。世界一原発の多い国といえども、人里離れた土地にひっそりと設置
されているのは共通らしいが、TGVの線路から見えるというのは日本より生活圏に
食い込んでいるか…?
- アビニョン
[10:30] アビニョン着。
3時間半の電車旅行も終わり。長距離電車の止まる駅らしくホームの数は多いけれど、
意外にこぢんまりした感じもする駅だ。
ポーターの人が一生懸命荷物を下ろしているが、数が多くてとても停車時間が長い。
現地入りをサポートする近ツリスタッフのお姉さんが、お迎え。
花柄の服を着た元気そうなお姉さんは、わがままな団体の話を良く聞いて走り回っている
(ちょっと気の毒だ)。
改札を出るといきなり駅の真ん前がアビニョンの城壁になっている。駅は町はずれが
基本のヨーロッパにしては珍しいが「街が小さいから駅もすぐ側にある」というのが
正しいかも。
この城壁、14世紀にローマ教皇が作ったとか。
[11:00] バス出発。
派手な赤シャツを着た爺さんの運転手だ。この後向かうヴェゾンにあるバス会社から
来ているらしい。
近ツリスタッフのお姉さん、簡単なフランス語講座。
- ボンジュール 朝から昼
- ボンソワール 夜。使い分けは、人によってまちまち
- サバ↑疑問系
- サバ↓肯定 サバの応酬だけで五分は持つ(日本語で言ったら「ど〜も」みたいなもんか)
お姉さんは仕事が大好きらしく喋る喋る。が、連絡事項のために中断されて残念(^^;
このお姉さんは、ホテルのチェックインを面倒見るだけで終わり。
(近ツリというのは、細かく細かく現地スタッフを使うようだ。そのかわり、
メイン添乗員が現地事情に疎いという欠点もあるような。)
[11:25] チェックイン
駅から15分ほど走ってIBISホテル。小さな二階建てでいわゆるプロヴァンス風の作り。
バラが咲いていたり小さなプールがと新婚さんが喜びそうであるがエレベーターなんか無いから
セルフ強力(笑)だし、部屋はスーツケースを開けるような床面積がないのでベッドの上に広げる
しかないし。フロントには爺さんと若い兄ちゃんの二人でこんな団体さんの到着でてんやわんや
だし(^^;
食事を予約している関係で、最集合時間までたったの15分。
といわれても、バスを降りた大半の人が朦朧としてエンジンが掛からない様子。
昨夜から12時間近く乗り物に乗りっぱなしだからかな〜。
[11:40] 再集合予定。
さて、車中泊で身支度やなにやらしたいところだが、非常に厳しい。
全力でこなして時間までに出てくると、間に合ってない人が大半だったので、
その間を利用してホテルでBEFからFRFに両替をするが、ホテルの人が頼りなくて、
現地添乗員のお姉さんが人が電卓で検算してくれる。さすがに彼女はフランス語ばりばりで
頼りになった。
(それにしても、女性陣はこの15〜20分の間にシャワーを浴びて身支度した人まで居るという。
凄いな〜。)
- ヴェゾン・ラ・ロメーヌに
[12:10] 同じバスで再出発。結局30分押しだが、我々はブルージュでの
前科があるので口をつぐむ…(^^;
アビニョンの街中には松が多くて、ローマとのつながりを感じる。
道中、ひたすら葡萄畑。
フランスに初めてブドウの木が持ち込まれたのはマルセイユだそうで、石灰岩の土地が
合っているとか言う。それにしても葡萄畑。パリ郊外とは大違い。
フランスの葡萄の木は、徹底的に刈り込まれていて、まるで棒杭に葉っぱが
出ているよう。いくら何でも可哀想なほど。逆に日本人は棚を作ったり、
手間暇かけるよな〜って思う。
幾つか間近に町並みを見ていると、プロヴァンスの農家の建物がベルギーのそれに
比べて貧乏くさく見える理由が分かった。
ベルギーはきちんと長方形に焼いた茶色の煉瓦を積み上げて壁を作っているのに対して、
この辺の建物は、石灰岩が自然に割れた石ころを漆喰で塗り固めながらどんどん積み上げた
構造だ。
教会の建物とか、高い塔は綺麗に切った石を用いているけれど、農家の建物は
ほとんど手近な石と土をこねて作ったような簡単な構造。
ベルギーに比べたらプロヴァンスの冬はたぶんぬくぬくしているといっても
良いんじゃないだろうか?すきま風なんて気にならないんじゃないだろうか?
というのが、この差に対する一つの答えだと思う。それから、ベルギーは土地が
粘土質で煉瓦が得やすく(石材が貴重)、フランスは見渡す限り石灰質で
適当に割れた石が散らばっているということもあるか。
まこと、天然自然の理である。
[13:10] ヴェゾン・ラ・ロメーヌ到着。
移動移動で13時間。ふ〜。
この街は名前の通りローマ時代に人が住み始めて、戦乱を避けて市街地が山の上に移り、
平和になってまた平地に降りて街が広がっているという場所。ごく一部のガイドブックには
乗っているものの観光地というには何にもない静かな田舎町である。
ただ、ローマの円形劇場とか残っていたり、戦乱時代の山城が絶景スポットだったり
と地味に見るところはある。
バスを山の麓につけて山の上にある旧市街(というより、要塞)の三ツ星〜ホテルの
レストランで食事。(栗山先生のお薦めだとか)
ホテルの名前はHostellerie le Beffroi(オステルリィ・ル・ベフロワ)
「おぉ三つ星」というどよめきが一部で上がるが、ホテル格付けは政府観光局が仕切っていて、
5段階の☆表示。設備の充実度を表し、全室にシャワーがありますとか、そういう基準なので、
ミシュランのレストランガイドとは関係なし(笑)
ホテルは旧市街時代の石の建物をそのまま使っており、ほとんど小さなお城という
感じで、レストランはこれまた小さな中庭にある。画に描いたような風景。
日本のレストランが真似しても、なかなかこうはならないぞと。
隣のテーブルでいじられているのは、住み込みのネコらしい。
のんびりしたこんな田舎のレストランで観光客のおこぼれを頂いていれば、
そりゃ〜楽な人生であろう。怠惰にもなるわな(笑)
menu
- 生野菜サラダ(サニーレタスとズッキーニのような物の千切り、プチトマト、ピーマンマリネ)
- スープ(豆のポタージュにトリュフを散らした物という感じ)
- 鴨肉のロースト、ジャガイモのミルフィーユ風添え、バルサミコソース
- デザート(カリカリの砂糖がかかったプリン)
- コーヒー/紅茶
ワインは当地の名産 CHATEAUNEUF-DU-PAPE をこのホテルが特別に頼んで
ボトリングしている物らしく、古そうに汚し
をかけた格好いいボトル入り。味はわりとマイルドだが確かに「フランスで飲むワイン」
という感じのしっかり
した味。でも「これから練習」ということで、量がちょびっとなのが皆さん辛そう。
「なんか古そうな瓶だね〜、これは本物?」
「まさか、こりゃウェザリングですよ、ほれ、この感じ」
などと言う会話に女性陣が白い目。(ちなみに「ウェザリング」とはプラモデルに
汚し系の塗装を施してリアリティーを出すことです)
スープは結構うまい。
鴨のローストは、普通かな?それより付け合わせジャガイモのミルフィーユの味の方が
「出来るな」って感じだった。
何はともあれ、「石造りの建物に囲まれた中庭のお洒落なレストラン」という
ロケーションがお洒落で凄いというわけで、やけに時間がゆっくり流れる…と
くつろいでいたら、バスの運転手が「急がないと次のスケジュールが押してるよ」
と進言に来た(笑)
食事しながら、今日の演奏会の撮影を頼まれる。
「三脚のネジを無くしちゃったんですよ…」と依頼者は悩んでいるが、
何とかしよう。
添乗員氏と、もと添乗員の通訳女史と相席となったために、テーブルの話題は
なかなかマニアックでワインや食べ物の蘊蓄から海外での盗難事件あれこれの
体験談などなど。国によっては宿泊客のTシャツなんかをトランクから盗んで
親戚のプレゼントにするのが当たり前の所もあるとか、とんでもない話をしている(笑)
まあ、この合唱団のツアーは田舎ばかりを回りホテルから出たら練習場に直行という
パターンで、危ない話はほとんど無い、気楽な旅だと言えるだろう。
などなど話しているうちに食事も終わり。
デザートのプリンにかかったガリガリ砂糖が甘かったな〜
[15:45] 聖堂に移動(バス)。
移動は5分くらいかな、すぐそこ。
聖堂で頼まれた写真をどうするかしばらく考える。三脚がないので50mmF1.4の
手持ちということになるが、正面最後席からだと遠いし、真ん中では迷惑だ。
色々頭をひねる。
(落ち着いて聞くのがもちろんベストだけれど、基本的に撮影は好きなので悩むのも
楽しい(^^;)
- 突発観光
[17:00] 山の上の旧市街に向かって観光を決行する。
聖堂でカメラを持って考え事をする私に通訳のあぼさんが「観光はしないんですか?」
と言うので突然「そうだよな〜、観光しないとな〜」と意欲を燃やす。
一時間しかないから、山の上まで走っていって走って帰るのだ(^^;
この街は平地にあるのが、ローマ時代に出来た町並みで、その後の戦乱や蛮族の進入で
岩山に張り付くように暮らすようになり、石造りの建物がひしめく。そして
18世紀に街の中心が再び平地に戻り、山の上の町並みは中世の町並みを保存した。
古城に向かう丸い敷石の坂道は360度絵になる風景なので、どう写真を撮ったら
良いのか困る(笑) 坂の下の街と比べたら、ひっそりと死んだような街で、
数少ない観光客と時々すれ違うという感じ。
そして山頂の廃城に至る道はもう道なんて物ではなく、むき出しの石灰岩の崖の上に
しがみつくように立っている城は、豊かな谷が経験した争いの激しさを象徴している
ようだ。
城のある山の頂から見渡すと、見渡す限り、クリーム色の2,3階建ての家が延々と
広がっている。大変な田舎ではあるけれど、土地の恵みの豊かさはなんとなく
感じられる。
ちなみに添乗員氏は、同じ時間にローマ遺跡方面に散歩してきたらしく
「すばらしいです」と言ってました。ほんと、奇跡のように古い物が残っている。
- 演奏会
[18:00] 演奏会
感想は別紙に詳しく
現地に住む若い日本人女性が一人聴きに来ており、前の方の席で赤とんぼを聴きながら
涙を流していたそうだ。こういうのが目にはいるともらい泣きしちゃうよね。
- レセプション
[19:30] 演奏会終了
バスでちょっとだけローマの遺跡を回る。
当地には円形劇場なんかが残っていて、その座席の部分は近年再建されたようだけれど、
夏の音楽や演劇のイベントなどに使われていると言うからこれは「生きた遺跡」という
感じである。
ヨーロッパの交差点は「ロータリー方式」で交差点の真ん中に丸い空き地があるが、
そこにも柱や壁の後が保存されていたりするが、「これはどういう由来の…?」と聞くと
「遺跡だらけなので小さな物まではなんだか分からない」と言われてしまった(笑)
現地の人のセッティングで食事会。
会場のある建物の別室では何かの「子供会」みたいなものがあって、現地向けおみやげを
大量に余した団員はここで投下。おかめひょっとこのお面や千代紙、竹とんぼetc.
このパーティーは今回の旅行で初めて野菜をふんだんに使った料理を味わった。
ハムやローストビーフも有ったけれど、特に印象に残ったのは
「野菜のトマト煮の中に粒麦をパスタ風に混ぜ込んだもの」の
ぷりぷり感とか「ズッキーニのグラタン」みたいなののほろ苦さとか、忘れられない。
日本人女性のお客さんも打ち上げに来て日本語のおしゃべりを楽しんでいる様子。
フランス人と結婚したことの苦労話し、フランスの田舎の苦労話などあれこれを
凄い勢いで話していた。彼女は隣町から自転車でやって来たらしいが、この街は
観光地であるとはいえ日本のガイドブックにも載っていない本の方が多いし、
本当に静かな街(ほとんど隠れ里)だから日本人に会うのは珍しいでしょう、きっと。
会のラストの方で、現地の教会のおばさんがソロで一曲披露。かわいらしい遊びの
歌のようだったが、ほのぼのと良い声だった。これに、合唱団も歌でお答え。
最後に日本から持ってきたお土産を渡してお別れ。
バスでホテルに戻ってバタンキュ〜(^^;
ロビーで翌日の打ち合わせをするが、要するに9時にフロント前。と、そういうことだ。
妻は他の部屋の宴会に遠征するが、戻ってきた記憶は私には無い。
後々聞くと、ベッドの上に座る先生を団員が取り囲んで飲みつつ語るという
光景で、なんか「お釈迦様の説法みたい」なんて想像したのだった(^^;
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