ベルギー・南フランス演奏旅行・コンサートの感想

聴いたひと:唐澤 清彦

"The 'Gasthuis' Concert Hall" in Aarschot BELGIUM(2001.5.11)

 会場は400席くらいのタイトな残響の小ホール。二階席有り。
 一階は指定席、二階は自由席で合唱団の関係者が主に座っているということだったが、 どうやら二階席の一部も指定席で売っていたようだった。謎である。
 開演前の客席には、向こうの合唱団の指揮者が選曲したとおぼしきお経のようなサウンド のテープがじんわり流れており、なんとなく不気味である(^^;
 舞台写真を頼まれたので、二階席の右隅で聴く。

●VLAAMS RADIO KOOR

●TOKYO CHOIR KYO ●合同ステージ

"De Bijloke Kloosterkapel" in Gent BELGIUM(2001.5.12)

 この日の会場は、200名ちょっと入る教会。大学の中にあるチャペル。
 お客さんの入りは、相手の合唱団を入れてほぼ満席というところだから、純粋には 150前後か。かなり縦に細長い座席の並びである。
 残響はかなり長くて、練習の指示が聞き取れないくらいはある。
 また舞台撮影を頼まれたので、ほぼ真ん中、左寄りに陣取って聴くことに。

●VLAAMS RADIO KOOR

●TOKYO CHOIR KYO ●合同ステージ

"Ancienne Catedral Notre Dame de Nazareth"
in Vaison-la-Romaine FRANCE(2001.5.13)

 Vaison la Romaineの村というのが、ローマの遺跡のなかに今も暮らしているような街並み。 そして、教会も6〜7世紀に建てられ、構成の改築の手が入っていない貴重なものだという、 古い古い歴史の建物。
 容積、屋根の高さは前日のチャペルとは比較にならないほど大きく、残響も長いがその質は 異なる。
 客席は300程有るようだが、入りは100弱か。ほとんど老人、それに子供が目立つ。
 合唱が盛んな土地らしいが、残念なことに他の合唱イベントで100人くらいごそっと関係者が いないらしいのだ(^^;
 それで客席は普段教会に来ている人や、たまたま迷い込んだ観光客、噂を聞きつけて遠方から やってきた人も少しは居る様子。なんとフランス人と結婚してこの地に住んで三年という 日本女性も見えた。

 全体を通せば、どの会場でも熱狂的なお客さんに迎えられて幸せな演奏会だったと思う。
 一方、会場によって合う曲、合わない曲がとてもハッキリとあった。西洋の曲ばかり歌って いれば、比較的問題がないのかも知れないが、今後の海外遠征では一考の余地があるだろう。
 やるからには「日本の曲をもっと聴きたい、また聴きたい」と思って貰うような曲を披露したい はずだから。
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