●VLAAMS RADIO KOOR
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ところで、今日の客席の反応は盛り上がっているけれど普通だ。
やっぱり、昨日のは子供が騒いでいたのか(^^;
全体に見ると「日本語の響き、音色のトリック」が教会の響きに塗りつぶされて、細かな細工が
いかにも「小細工」
になってしまっている。今回はKYOが用意した多くの曲で実力を引き出せていない。
そのわりに「ラジオ合唱団」の曲は何故か悪くない。響きで聴かせる曲を本能的にセレクト
しているのか、あるいは響きのなかで歌うために発声にコツがあるのか、その辺の秘密を
解明するのが今後の海外遠征に備えての課題になるだろう。
日本の現代曲に関しては、この教会で聴いてみてつくづく「西洋音楽の"和声学"とは
教会のなかで音楽するための必要から生まれたんだなぁ」と初めて体で感じた。
教科書でいくら勉強しても、「和声進行の禁則」が何故やかましく言われるのか、
理屈以上のことは分からなかったけれど、こういう教会で歌ってみれば一発で体感
できる。「禁則を犯すと地獄のような音がする」ということが。
まさに、目から鱗が落ちるという気分。
演奏とは関係ないけれど、アンコールが来ても良さそうな盛り上がりのなか、
花束交換に時間が掛かっているうちに拍手が終わってしまったのは残念。