ベルギー演奏旅行随行記2001
2001/5/10(木) - 5/15(火) 唐澤
- 10(木) 成田→チューリッヒ→ブリュッセル着
- 11(金) ブリュッセル観光→アールショット(コンサート)
- 12(土) ブルージュ観光→ゲント(コンサート)→深夜バス移動
- 13(日) パリ(TGV)→アビニョン(ホテル)→ヴェゾン・ラ・ロメーヌ(観光/コンサート)
- 14(月) アビニョン観光(TGV)→マルセイユ(バス)→マルセイユ空港→パリCDG空港
- 15(火) 成田着
2001/5/11(金)
- ブリュッセル観光→アールショット(コンサート)
- 起床〜朝食
[05:00] 目が覚める。薄明かりの中に街灯に照らされた町並みが綺麗。
北の郊外の景色(万博のアトミウムなど)の朝焼けの風景を撮る。
[05:45] 街灯が一斉に消える。教会の尖塔が幾つも見える。
[06:15] 日の出。すうっと赤い光が満ちていく。
[06:22] 強い日差しが見える。街に色彩が帰ってくる。
[07:00] 街歩きの支度をパッキング。
とりあえず、アトミウムが見えた方向と日の出の位置から現在位置に確信が持てたので
今日一日何とかなるだろう(^^;
[08:00] 妻を起こす。時差があってもよく眠れるなぁ。
(時差はプラス9時間かな。日本ではもう夕方の5時ということ。
もっとも前日は徹夜で朝の九時まで起きていたことになるけれど(^^;)
[08:45] 朝食。普通のバイキング(フランス式)だが、ハムの種類が豊富で
自分でハム・チーズサンドを作って食べる。
野菜は「焼きトマト」の他はない。果物はオレンジ、青リンゴ、キウイ、洋梨など。
コーヒーはこの後ベルギー中どこでも「ネスカフェ」だった。
(ベルギーの市内でもその他のネスレ食品があちこちに目に付いたが、
ネスレの本拠地はスイスらしい。
だから近隣諸国では日本より全然露出度が高い。
どうりで「チューリッヒの空港の土産物売り場の食品がネスレづくし」だったのかも納得した)
…まあ、ホテルのインスタントコーヒーについては、自販機でさえ挽きたてコーヒーを
出そうという日本人がマニアックすぎるのかも知れないけれど…。
- ブリュッセル市内観光
[10:00] 本体がバスでアールショット(Aarschot)に出発するのを見送って、私は
一人で街歩き。
目標は小便小僧とか教会、美術館を見て、時間が有ればアントワープ
(Antwerpen)でフランダースの犬の舞台になった街とルーベンスでも見てこようかという
設定。
まずは、昨晩食事をしたレストランの隣にあった教会「聖カトリーヌ教会」
を目指す。ホテルは北駅の側で、そこから徒歩10分ぐらいか。
通りを歩くと、映画館が目にはいる。飾られているポスターは「パール・ハーバー」で、
ベルギーもハリウッド映画が人気なのかも。でも日本のイメージ下げる映画だよね。
困ったことで…
目的地のすぐ近くに焼け落ちた教会があり、これに引っかかって迷う。ガイドブックによると
去年の秋に焼けたてのほやほやらしい。石造りだからそばに行っても焼け跡っぽくなくて、
見上げると焼け落ちた屋根に気が付くという感じ。
聖カトリーヌ教会は黒白まだらの外観で、酸性雨の影響がかなりある感じ。
1850年に当代随一の建築家プラルトが16世紀フランス教会スタイルの正面、
ロマネスク様式のアーチ天井、ゴシック様式の柱と壁面の飾りというデザインを
融合させたのだとか。
添乗員が「黒いマリア像が有名」といっていたのだが、発見できず(^^;
内部の装飾などを見学するが、わりと質素な感じがするというのが正直な感想。
物乞い一名有り。あの、コーン状に巻いた紙は他国でも見るが何だろう?
教会前の広場ではカフェのテラス席の用意が始まっている。
ゆうべ食事した店を探す。確か入り口はとっても狭いのに中にはいると以外に広いという
変な店だったなぁと…。
メトロの駅のすぐ前なので、乗ってみようかな〜とも思うが、どうもこの街はそんなに
広くは無さそうなので、ざしざしと歩く。
500mも歩くと歴史的な建物がたくさんあるグラン・プラスに出るはず。
で、歩いているとおばさん二人組にフランス語で「聖カトリーヌ教会」はどこ?と聴かれる。
東洋人に聞くなって(^^; とりあえず地図を示してあげる。「メルシー、メルシー」とか
口走っているが、大丈夫だっただろうか?
肉屋のウィンドウをのぞくと、骨付きの巨大な固まりがごろごろしていて
ヨーロッパの街に来たぞって感じがする。丸ごとの豚とか、子羊とか、そんな感じ。
真っ赤な牛肉は見かけない。狂牛病のせい?
[10:30] ちょっと歩くと石造りの神殿風の立派な建物「証券取引所(La Bourse)」が見える。
(といっても見るもの全部石造りだが)
立派な建物はともかく、裏通りにはとにかく数十軒おきに焼け落ちた建物が
あるし、綺麗な建物は凄いが、裏通りの廃墟と同居している様も凄い。
妻が言うには「スペインはオリンピックのために全部片づけた」というので、こんな
放置された廃屋がヨーロッパには多いのかも。火事になっても天井を支える屋根の木枠
や窓枠が落ちるだけで構造自体は残るので、片づけが遅れ気味になるのだろう。それに
良く見ると通りに並ぶ家は全てくっついて隙間がない…巨大な長屋状態の構造なので、
迂闊に取り壊すと隣の家が傾きそう。
日本にも戦後にごちゃごちゃ建てた町並みのなかには、壁がくっつき有っている建物も
多いが、ベルギーのこれは「くっついていると暖かいから」かも知れないと思う。
広くもないエリアに教会が山ほど有るのだが、中心街にはなぜかカフェや時計屋さんなど
商店を寄生させている教会(聖ニコライ教会)もあったりして、とっても不思議な感じ。
広場「グラン・プラス(La Grand Place)」に出ると、一面の観光客。
市庁舎の建物、市立博物館(王の家)、ブラバン公の館、ビール醸造博物館など
の中世の広場を美しく飾る建物が凄い。
広場の中央には花市場。周囲の建物の一階は、名産のレースの店やGODIVAのチョコレート店
などの土産物のウインドウが美しく、道には大きくオープンエアのカフェが店を出している。
建物は1695年のフランス軍砲撃のあとに再建された物が多いそうだが、まったく、
中世のテーマパークのよう。
歩き回っていると、ラテン系男性二人組に写真を頼まれる。だから東洋人に頼むなって(^^;
(スリ防止のために気合いを入れて歩いているはずだが、わし、そんなに話しかけやすそうな
雰囲気があるだろうか…汗)
セル・クラースの像を観光客がなぜて行く。1355年、領主が亡くなった後
フランドル軍に占領された街を救った英雄で、右手にさわると幸せになるとか。小学生が
群がっている。
こういう有名な彫刻作品も良いけれど、とにかく広場に面したすべての建物の
柱や窓の周りは彫刻で埋め尽くされている。いちいち「美しいな〜」などと思って立ち
止まってしまうと観光的には「負けよ!」という感じ(何がだ)
広場の一角に[i]があり、何か買いたくて地図をもらう。80BEF。
博物館がたくさんあるのだけれど、たぶん解説が読めなくて悔しいのでパス。
[11:30] 小便小僧(ジュリアン君)に会いに行く。
日欧問わずグラン・プラスから団体客が固まりで流れていくので、なんと無く
ついていくと日本語ガイドも聞けてしまう(笑)
そもそも、そこに至る通りには「小便小僧印の旗」が延々と並んでものすごく「観光地」
っぽい。お土産だって充実。
街の反対側には1987年に出来た「女の子の小便小僧=ジャンネケ・ピス」というのが
有るらしいが…
白人の子供団体の後をついて思わず歩くと、ノートルダム・ド・ラ・シャペル教会。
しかし、閉まっている。しまった(^^;
このあたりもやたらと火事の後が多い
[12:00] 駅を確認しておこうと大通りを歩いていくと崩れかけた壁があり、これが
旧城壁跡らしい。ブリュッセルの街にはもうほとんど城壁は残っていない。
[12:30] 中央駅。構内に絵はがきを作るプリクラが有る。
飛行場のような大きな掲示板に出発便の案内がずらりと並んで、その下に切符売り場。
切符を買うのも、電車に乗るのも簡単そうと見て出る。
[12:45] さらに通りを上っていくと、市街を見渡す小高い丘の上に
聖ミッシェル・エ・ギュデュル大聖堂。
ここは王族の結婚式なども行うカテドラルらしく、結婚式の記念写真が飾ってあった。
残響は8秒以上ある。
ここまで三つの教会を見てきたが、どれもスペインの教会ほどにはにぎにぎしい装飾に
覆われては居ない。荘重ではあるが質素である。
乞食もいる。それはスペインといっしょ。数的にはちょっと少ないか?
身なりは悪くないし、健康そうだし、一日立っている暇があるならなにかバイトでも
した方が楽にたくさん稼げるんではないかと思うのだが、キリスト教国ってのは
「善意を施して安心したい人」ってのもたぶん居るんだろうなぁ。
教会の坂を下りていくとまた広場と繁華街。お昼休みで賑わっている。公園で
サンドイッチを食べている人も多い。
広場に「ドンキホーテのロバに乗った像」と「バルトーク」の像が向かい
合わせに立っている。セルバンテスとベルギーの関わり合いって、なんだ?
バルトークも確かハンガリーの人じゃなかったっけ?
芸術の丘を抜けてロワイヤル広場へ。途中にアールヌーボー風の建物。
- ベルギー・王立美術館
[14:00] ベルギー・王立美術館にたどり着く。
地図上では非常に大きな建物で、市街地から向かうと入り口がない(^^; 坂道を延々
上ってさらに工事中の一角を抜けて裏に回ったところにやっと入り口を発見。もう、
ダメか…と思うくらい探した(^^; 要するにとなりの「王宮」に近いところが正面に
なっているというわけらしい。200 BEF
美術館の内部は、三脚、フラッシュを使用しなければ撮影自由。
館内mapに加えて日本語の作品ガイド(作者名と展示フロアの一覧)もくれる。
館内は大きく次の6つに別れている
- 15-16世紀
- 17-18世紀
- 彫刻のギャラリー
- 特別展示コーナー
- 19世紀
- 20世紀
そもそもは、ナポレオンが「ルーブルの分館」として数々の名画を送り込んだところから
始まり、1984年に近代美術館が加わり現在の形に。
とっても広いので、ブリューゲル、ルーベンス、スーラ、モネー、ゴーギャン、
クラウス、マグリット、などなど、古典から現代まで日本の展覧会で見て好きな
作品に重点を置いて見て回る。
■15〜16世紀絵画
ブリューゲルの作品は、日本でも見たことのあるような作品も含め20ほど。
彼の作品はベルギーの村々の風景の中に大勢の人物がそれぞれの営みを送る様子が
描かれて好きなのだが、ず〜っと見ていくと、他の色々な同時代作者の作品も
実は同じ風景が描かれてそっくりなのが非常にたくさんあって、ブリューゲルの
作品というのはその中の一つなんだなと思う。
あれは第一にベルギーの自然、冬景色が美しいのだ。その中で、ブリューゲル
の作品は点景の人物達の生活感が際だって優れている。そういう感じ。
とにかく1600年前後のブリューゲル似の作品が果てしなく並んでいる。
残念なことに、ブリューゲルの作品の大半はウィーンにあって国内には10点ほどしか
ないのだそうだが、彼の地元で
他の同時代の画家の作品の中にこれを見ることの意味は大きいと思う。
■17〜18世紀
P.P.ルーベンス…と言えばフランダースの犬でネロが死ぬ前に一瞬見る
ことが出来たという巨匠で、ルーベンスが居なければアントワープの街は語れないと言う
ほどの絵。
このルーベンスの巨大な絵が、柔らかい自然の間接光の中に飾られている。
しかもほとんど一人で見放題。巨大な展示空間の天井まで届くようなルーベンスを
見上げながら「世が世ならネロも幸せだったろうに」などと思ってしまうのだった。
彼の絵は一つ一つの動きが極端に大きく演劇的。ネロが「ルーベンスを見たい」
と思った気持ちも分かるような。
(ルーベンスの作品は彼の工房で人を使って多数生産されたという。数が多いから、
美術館でも「ネロの物語」から連想するほど稀少品扱いはされていないという感じ)
ヴァン・ダイクの絵は静的な中に感情が埋め込まれている感じ。
船の絵が多い。
活気有る港の風景。
がっちりと書き込まれた重量級の作品をこうもたくさん見ると、なんというか
お腹いっぱい。肖像画も多いし、真剣勝負の疲労だ。
現代作品は別棟になっていて、-2〜+3のフロアが19世紀。-3〜-8のフロアが20世紀。
■20世紀
現代アートの部屋には学生のお勉強ツアーが多数。先生が絵の前で解説したり、
生徒が何ごとか発表していたり。しかし、どの組の中にも話の最中に反対側を向いて
いたり、離れたところに座ってぷらぷらしたりする女の子が居た。
現代アートは抽象的だけれど、1600年までの重量感有る絵を二時間近く見た後だと
不思議とほっとするような親しさがある。
マグリットがたくさんあって面白かった。
ピカソも数点。
抽象画でも「美しい」と感じる作品を描く作家は幾つもあって、そういうのはやっぱり
良い。意味不明でしかしなんだか迫力があるという物もあるけれど。
■19世紀
この辺は本格的に時間が無くって駆け足。
18世紀以前の緻密な重量感というのも無く、20世紀の前衛的なところもなく、どちらか
というと写真的な作品が主流を占めていることがインパクトの弱さか。それでも中には
20世紀を予感させるような表現欲を感じさせる作品もあったが。
[16:45] 図録を買って出る。595 BEF
- 電車でAarschotに移動
[16:50] ブリュッセル・セントラル駅に行く。
良く見ると駅名も二カ国語表示。BRUXELLES CENTRAL,BRUSSEL CENTRAAL
"A"のダブる綴りがオランダ語っぽい。
国内の急行。乗車券は窓口で買う。自動販売機は有るにはあるが、
専用のカードで買うらしく硬貨の投入口はない。
215 BEF
[17:00] 売店でビールPALM(50BEF)と水(45BEF)を買ってホームに出る。PALMは
ちょっと甘くて渇いたのどには合わない。
売店に「青リンゴ」が山積みになって売っていたりするのは、とても異国っぽい。
ベルギーの電車のドアはノブを引っ張って手で開ける。日本でも
北国を走る電車はドアを手で開けるね。
ガイドブックに「良く分からないときは他の人について乗り込もう」なんて
書いてあった気がするのだが、目の前のおじさん(もちろん現地人)が、
ガコガコやって開けられず別のドアに走っていった。が、直後に後ろの女性が
同じドアをこじ開けていた。コツ?チカラ?
[17:07] 定刻。電車来ない。
電光表示がいつの間にか別の電車の発車案内に変わっている。
ガイドブックに「直前に発車番線が変わることもある」と書かれていたのを
思い出して待合室の案内CRTを見ると"+00H05M"とある。
しばし待つ。でもやっぱり来ない。
目的の電車が来ないまま電光表示が変わってしまい、別の電車が来る。
しょうがないのでさらに待っていると、
ほぼ"+11M"遅れで電車が来る。電車が入線するごとにアナウンスはあるのだが、
車体に行く先の表示はなく、掲示CRTを食い入るように見ていないと危ない。
それには事前に終点の駅名まで調べておく必要がある。
というわけで、事前に詳しく調べることが出来たベルギー国鉄のホームページ
に感謝である。といっても、遅れているのもベルギー国鉄だが(笑)
電車は二階建て列車。景色が良い。
- 車窓から
アパートにパラボラアンテナが鈴なり。
20分ほど行くと絵本のような三角屋根。
空港のすぐ側を通る。そこを過ぎるとひたすらの牧草地。
不思議なほど「古い煉瓦」の家が多い。そして、新しい家も構造は古い家と
全く同じで中世と同じ町並みが今も新築されているようだ。日本で言ったら
土壁の新築をするようなもの。
壁は石と煉瓦で上部だが、屋根は木の梁の上に作っているためたわんでいる
家が目立つ。屋根の内部の構造は焼けた家が参考になる(^^;;
[17:46] LEUVEL駅でスイッチバック。ちょっとびびる。
[18:01] WEZEMAAL駅
[18:04] AARSCHOT駅着...定刻+4分。ちょっと遅れを取り戻したのかな。
- Aarschotの町並み(駅前)
電車を降りるとバス停とパブの他何にもない。ヨーロッパの電車はたいてい
町外れにあるけれど、それにしても閑散としている。本当にここは「極東から訪れた
合唱団がわざわざ演奏会など開いて客が入るような街なのだろうか」と思う。
教会の尖塔に向かってしばらく散策すると街がある。
城壁に囲まれた街ではなく、街道筋に沿って三々五々人が集まったという
感じの街で、表通りには小さな店がたくさんあってそれなりに新しさもあるが、
スーパーマーケットみたいなのは無い。
そして、一歩脇道にはいると、どうみても中世の田舎のまんまだ。
建物はそんなに古くないのだろうけれど構造が古いし、まあ、数百年
を経た建物とこれは数十年程度だろうかという建物と遠目に区別が付かないと言うのは
わざとなんだろうけれど不思議な街だ。
小学校もあるけれど、やはり建物は古そう。石造り。
駅から見た街の入り口付近には「働く人?のオブジェ」がある。
こういうのが格好良くて、田舎でもさすが、ヨーロッパなんだな
ところで、駅から街まで歩くあいだ、道行く人々から非常に注目された。
ブリュッセルなんかじゃ東洋人が歩いていても誰も気にしないし、逆に西洋人に
道を聞かれる始末だったが、アールショットではもの凄く人目を引いているようだ。
く〜、本物の田舎だぞ(^^;;
[19:00] 本隊の添乗員に電話してタクシーで迎えに来てもらう。
駅前にはがんがんバスが鈴なりで走っているために、バスでも良いなぁと思うが、
路線図を食い入るように見ても、目的地の地名が探せない。だいたい東京でも
知らないバスに乗るのは勇気が要るが。
そしてこの村には流しのタクシーはいない。タクシー会社に電話して自分で行くのも
悪くないと一瞬考えたが、「オランダ語じゃ成立しないだろう」と思って観念する(^^;
ところで、駅前の電話がカード式でカードのみだったりしてちょっと焦る。コインの
使える電話を探して歩き回る。
電話代21 BEF/min 相手が携帯電話なのでちょっと高い。
添乗員は、本日合流する団員を拾うために空港までタクシーで行く途中…出たばかり
だったようで、割とすぐに駅前に現れる…が、もう少し私が遅くてタクシーが
空港に行ってしまった後だったら彼はどうやって私をピックアップする計画だった
んだろう?何時間も駅で待たされたくないぞ。
そのへんが無計画だよねぇ、近ツリ。
- Aarschot会場周辺
[19:40] 合唱団に合流すると、「後でお願いがあります」と言われて楽屋で待つが、
全員着替えに忙しく何を頼まれるのか良く分からない。
頼むならさっさと頼んでくれよ〜とじたばたしていると、なんと舞台撮影を頼まれる。
会場に上がってなんだかんだと打ち合わせ、下見をした後、会場の前に開かれていた
フリーマーケット(?)を見に出かける。
表通りのおもちゃ屋は「ピカチュウ・ショップ」と化していて巨大なピカチュウの
看板を掲げているが、ウインドウをのぞくと他にも日本のキャラクターグッズが
たくさんあった。AKIRAとかDEAD OR ALIVEなどなど。
こんな田舎町にもジャパニメーションか。
しかし、オランダで放映している「ポケモン」は当然オランダ語吹き替えであろう。
スペインのドラエモンの声の件もあることで、あの愛らしい「ぴかちゅ〜」という
鳴き声がどうなっているのか心配である。
そもそもピカチューは「ぴかっと光るネズミ」なんだろうし「ゼニガメ」なんてモロ
日本語で「ゼニゼニ」って言っているし、モンスターたちの名称と鳴き声がすべて
オランダ語化されていたら、これは壮絶であろう(^^;;
- コンサート
[20:00] 開演。
詳しい感想は鑑賞記の方で
終演後は地元合唱団と打ち上げ。シメイも含めベルギービールが三種類くらいあったようだが、
つまみは角切りチーズのみ。ベルギー人って意外にストイックにビールだけを味わう宴会
が好きだったりするのだろうかとか思ったり?
食堂ホールが狭いので中庭に出よう、と声が掛かるが、中庭には
「花が植えられて踏んではいけない」というのでこれを取り囲むコンクリートの
床にそってぐるっと並んでやっぱり狭い。壁際でじっとする(^^;;
[24:25] 打ち上げ終了
バスでホテルに戻る。約一時間。
考えてみれば、歩き回って昼食を抜いているので、朝食の後は打ち上げのビールと
チーズしか食べてないが、全然平気である。Hiってやつだな。
深夜でも眠くないのは、時差だろう。ん〜。
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