林瑞絵

5/10(木)

 会社を出るよりも早いくらいの時間に家を出る。快速エアポート成田は結構混んでいて、スーツケースを持った人も多い。終点でなく一つ手前の第2ビルで降りると気づいたのは千葉を過ぎてから。危ない…

 電車を降り、改札を出ようとするとイオカードが使えない。やむなく精算機(これも混んでいる)に並ぶ。何考えてるんだJR。 同じ電車に第2班が数名いたけど、これではぐれてしまった。

 集合場所がこれまたわかりにくく、チェックインしてから入るカウンターと間違えて、荷物をX線に通す直前まで行って気づいて戻った。正しい場所に着いたら第2班10名中最後であった。

 搭乗券をもらってチェックンカウンターヘ。

 荷物を計ったら我が家のトランクは20kgを僅かにオーバー。最近厳しくなって超過金を取られるらしいが、二人で一つと言い張れば何とかなりそう。笠井くんのは21kgをややオーバー、ちょうど一升瓶分だ〜と嘆くことしきり。超過金の現金なんて持ってないと焦り、12kg程度のおぐさんと中身を詰め替えてもう一度計る? とも相談するが、連れだから合わせて40kg以内でということで切り抜ける。

 搭乗までしばし解散。ベルギーフランの両替をして、クレジットカードのサービスカウンターを探すが、JCBはあるのにVISAはない。紛失した際の連絡先が載っている冊子をもらう予定だったのに、ちょっと暗雲が立ちこめる(大袈裟)。

 小腹が空いていたのでマクドナルドへ。レストランは高いし、程なく機内食が出るはずなので、本格的に食べる気はない。

 JL451便へ搭乗。H席とK席だけど窓際の2つ並びでラッキー、トイレもすぐそば。一緒にチェックインしたはずの他の人とはやや離れた席だった。

 11:00出発。まもなく昼食。洋食を選択したらシーフードグラタンで、わりと美味しかった。

 私の席はドアの近く、スッチー席の前で広い空間があるので、入れ替わり立ち替わり人が体操をしにやって来る。

 水平飛行に入ってシートベルト着用のサインが消えても、基本的に席を立つとき以外はベルトを締めたままでいるべきというのが連れの持論で、理由は「いつエアポケットに入って飛ばされるかわからないから」。確かにその通りだが、他人がベルトを外してくつろいでいるのを見る度にいちいち「今にもエアポケットに落ちるかもしれないのにねぇ」とブツブツ言って、まるでエアポケットを待ちわびるかのような態度もどうだろう。ちょっと乱気流に入って揺れると「ほらね〜閉めていて良かったでしょう」と嬉しそうに言う変な奴であった。

 面白そうな映画も上映されていたが、スクリーンが角度の関係で見えず、小さな液晶画面を見ることになるのでパス。ひたすら寝る。あまり寝ると着いてから夜に寝られず時差ボケになるというが、幾ら寝ても夜にはやっぱり寝られれば問題はないわけで、その辺は自信があるのでとにかく寝る。

 時々起きて外を見ると、シベリアの白い大地。寒そう。ずっと見ていたら、真ん中のブロックの寝ている人から「閉めてくれ」と抗議が来たので閉めてまた寝る。

 チューリヒ着。スイスって涼しいイメージがあったけど暑い。涼しいのは山の上だけか?

 約2時間あるのでしばし解散、売店見学。

 小林のんはビジネスクラスから未使用のスリッパをガメてきている。しかもそれがカバンに入り切らなくて、脇に抱えたまま時計屋に入っていった。恥ずかしい奴…

 インターネットコーナーがあったけど空いてない。一つ空いていると思ったらフリーズした端末だった。後で聞いたら小林ぶんちゃんは空いてる端末をゲットして友人に英文メールを出していたらしい。ソファーで座ってボーっとしてたら数人集まってきた。

 ちゃむさんはすでに旅行記が画面5スクロール分くらいあるらしい。機内でずっと書いてたんだと。まだ着いてもいないっていうのにねぇ。

 気圧の変化でツンとした耳がなかなか抜けなくて苦しい。プールで水が入ったような感じさえして、片足でトントンしたいくらい。思い切りフンッとやったらようやく抜けたが、血が出るかと思うくらい痛かった。

 スイス航空888便ブリュッセル行きへトランジット。

 改装中らしく、通った通路も仮設みたいで、柱がむき出しになっていて木の香りが漂う。ちゃむさんが「スイスの新木場」と名付ける。確かに新木場の駅はやたら木で出来ているのだけど、こんなに仮設っぽくはないぞ。

 金属探知器はやたら敏感。携帯電話も腕時計も鍵も外したのにピーピー鳴る。上着のボタンかなぁ。

 犬を連れている人がいた。鉄道みたいにバスケットに入れるのかと思いきや、ボストンバッグ風のカバンで角が丸く開いてそこから首を出すようになっている。吠えなくて大人しい。

 3列+3列の小さい機体。1時間ちょっとのフライトなのに、サンドイッチは出る飲み物は出るお菓子は出る。サービス過剰か?おかげで乗務員は大わらわである。

 眼鏡をかけた金髪の可愛い顔をしたスチュワード、前髪の立ち具合がまるでタンタン(TINTIN)のようであった。

 ブリュッセル着 近ツリの斉藤氏がお出迎え。

 バスに乗ると、本体がレストランにいるので合流するという。

 予定ではレストランに間に合わないはずだったので、スイス航空のサンドイッチ食べちゃったから全然お腹空いてない。なのに「皆さんお待ちです」え〜、待ってなくていいのに〜。と思ったが、心配するまでもなく、あの連中が待ってるはずがない。とっくに呑んで食べて出来上がっていた。

 席に着き、阿保さんが注文を取ってくれる。「ビール呑む人」当然のように第2班全員が手を挙げる。いちいち聞く必要なかったかもね。

 ・ムール貝と小海老のガーリックソテー、シーフード盛り合わせ、サラダ、等々

 ・白ワインもおかわり

 班長の笠井くんをねぎらう。

 そしてなぜか第2班テーブルでは突然外来語禁止ゲームが始まり、匙・小熊手(フォーク)・現地通貨(ベルギーフラン)など、普段使わない感じの単語が飛び交う。どうも疲れてハイになっているらしい。

 ホテル・チューリップ・インへ。名前が可愛いねぇ。

 新しくて綺麗、ロビーも立派。しかしカギを待つ間、疲れはピークに達して、ソファの上で殆ど意識がなかった。

 部屋もそこそこ綺麗だが、クローゼットに棚や引き出しがなくて、長期滞在するところではないって感じ。シャワーヘッドが固定でなくて取り外して持てるのはよい。

 お腹も一杯だし、呑み直すという発想がないまま、バタンキューで寝てしまう。明日は本番…

・「今日ののび太くん」
 ホテルの朝食で「セルフサービス」を「セルベッサ」と聞き間違え、「ビールもあるみたいだよ」と勇んで探しに行ったとか。なんでスペイン語やねん(しかも朝っぱらから)。


・その他は、既に響のホームページ連れの旅行記が載っておりますので、ご参照ください。

林 瑞絵