「戒厳令」加藤直
歌う声や演じる身体を「世界(他人)」を見たい触れたいという欲望の発露である とまた考えてみる。がしかしこの現代は人々を所有という法や規範によって世界(他人)から隔てようとする。その方向に身体を馴らそうとする。そういう強大な力を反転する磁場として音楽を表現のある場所を 架空のアジアに林光さんとイメージしたのです。無論もとうたはカミュ。「もう一つの世界」へ導いてくれる気配でもある音楽を大胆に「妖精」と呼んでみましょう。その「マイナーなもの」の存在を思い出すことでボクらは国家や人間を「こうだ」と決めつける観念や近代社会のエシックス(倫理)から脱出することが出来るかもしれないのだから。