OMPコンサート・レポート Tokyo Choir OMP

北見合唱連盟創立40周年記念

合唱団OMP北海道北見特別演奏会

1998.9.5(土) 北見芸術文化ホール

■プログラム
北見合唱連盟創立40周年記念・合唱団OMP北海道北見特別演奏会
会場:北見芸術文化ホール(きた・アート21)
日時:9/5(土)19:00-

 指揮:栗山文昭 pf:浅井道子
  J.S.Bach / Jesu, meine Freude  BWV227
  三善  晃 / 混声合唱とピアノのための カムイの風 〜青ばと物語〜

  信長貴富編 / 宮崎駿アニメーションから  
                  もののけ姫 〜 君をのせて 〜 となりのトトロ
  世界の歌  フニクリ・フニクラ(Funiculi Funicula)    田中信昭編
            眠りの精(Sandmannchen)                   青島広志編
            ダラコッペン(DALAKOPEN)
            風よそよげ(Put,vejini)
            島唄                                     若林千春編
            リパブリック讃歌 -Great Journy,21世紀へ  池辺晋一郎編

 アンコール 赤とんぼ
       天までとどけ             青島広志 編
       Amazing Grace             信長貴富 編

■レポート/感想
1.北見男声合唱団の西岡さんに取りまとめていただいた現地の感想(西岡さん他/客)
2.合唱団OMP北見特別演奏会(唐澤 清彦/客) Special thanks to 北見合唱連盟&北見男声合唱団

1.北見男声合唱団の西岡さんに取りまとめていただいた現地の感想

(西岡さんからのコメントは斜体で表記しています)
1.1 西岡さん(北見男声合唱団)
 打ち上げではOMPの演奏を始めて聞いたと言いましたが、実は何回か定演・演奏会を聞いています。でもその時はとても客観的に聞ける状態ではなく、演奏を評価するような聞き方になっていました。
そういう訳で、今回は始めて客観的に聴けた、というか音楽を楽しんだ演奏会でした。
演奏はとてもすばらしく、観客の心を捕まえて、揺さ振るような、ぐいぐい引っ張るような、その音楽にのめり込むような感じを受けました。聴いてきて感動するのにとても疲れるのですが、演奏が終わると、とても良い気分で、それが何時間も何日も持続するようです。

残念だったのは、「カムイの風」で、残響時間を最大にして行ったため、フォルテで音が(音程ではない)一瞬ぐちゃぐちゃになったのと、宮澤夫妻の語りが、よく聞こえなかったこと。
響きが多かったので、ちょっと出しすぎた(ホールに乗せられた)ようです。

3・4ステージはとても楽しめました。
信長曲は是非やってみたいものです。
ダラコッペンは何故か頭から抜けません。
いまも「ダンダリダラダンダー」とループしています。
「島唄」は口笛が印象的でした。
皆、歌うのを楽しんでいるのが(一部で苦しんでいるようですが)よく見えて、こちらも楽しくなる演奏会でした。


1.2 北見男声合唱団のコンマス、西村さんの感想(団員向けのメールをそのまま使っています。ご了承ください)
 夕べの「合唱団OMP北見特別演奏会」はすばらしかったですね。
北見合唱連盟創立40周年記念事業の一つとして東京から来てもらったのですが、合唱界で有名な、指揮者の栗山文昭先生が育ててきただけあって、アマチュアの合唱団としては超1流の実力と評価されているだけのことはありました。

演奏会は、7時からでしたが、1時からリハーサルがあり、これにも行って聞いてきました。
会場に入ったとたん、体がぶるっとしてしまいました。あまりにも、澄んだ歌声、美しい和音の響き、ppの迫力は、ffの迫力のように、聞くものを引きつけるのです。
久しぶりに、耳が洗われた思いでした。
声が、無理なく、歌う表情が豊かで、まさにうっとり。

確かに、芸分ホールという会場も良いのですが、やはりそれだけではありません。
指揮者と歌い手が一体となって、聞く人の心に響いてくるのです。

終了後、東急インで打ち上げがありました。平均年齢が33歳とのこと。
でも歌声はとても若々しく、20歳代のように聞こえました。いろいろな人と語り合えて、とても楽しい打ち上げでした。

元団員の西岡さん、本当にご苦労さまでした。そして、すばらしい演奏を聴かせてもらえ、心から感謝しています。(今回の演奏会実現に向けて、東奔西走の活躍で、当日も裏方に徹して頑張っていました。)

それにしても、指揮者の栗山さんという人もタフですねえ。現在12の合唱団を指導されているとか。
日本の合唱を世界に紹介するため、合唱団OMPは海外でも演奏しているということを聞き、ますますそのすばらしさに感動します。

今回の北見での演奏が、北海道で初めての公演とのこと。本当にやって良かったですね。

(以下追加分)
本当に、心が洗われました。
西岡さんの言うとおり、リハーサルのときの方が、できばえが良かったところもありましたが、やはり、本番は大したものでした。

それから、前回も書いたように、歌っているときの表情がとても良かったです。

あと、カムイの風は、僕としては、よくわからない曲だったのですが、家内は、力強く響いていて、とても良かったと印象を述べていました。
僕は、バッハの曲の方がとても良かったと思います。

それから、「信長」さんっていったと思いますが、宮崎アニメの編曲はとてもよかったです。
なんというか、音楽を聴いていると、アニメのいろいろなシーンが広がってくるような、いやもっと広ーい感じにイメージが膨らんできました。

あとは、個人的に、「眠りの精」が好きでした。「リパブリック賛歌」も良かったですね。
2000円じゃあ安かったかも・・・。
栗山先生、直々の解説も嬉しかったです。


1.3 旭川から来たある中学生の話(また聞きなので不正確な点があるかも知れません)
(当日は、大人一人が二人の中学生を連れて来てくれました。入場料2,000は、中学生には高いため、付き添いの方が半額を負担したそうです。)

とても良い演奏でした。
胸をドンと打つ(実際に胸を叩く動作入り)演奏にとても感激しました。
私もOMPを超えるような合唱団を作りたいです。


1.4 北見混声合唱団のソプラノ(聞いた言葉を思い出しながら書いているので、実際とは少し違うところがあるかも知れません)
とても感動しました。感動してすぐには動くことが出来ないくらいでした。
合唱でこれほど感激したのは初めてで、合唱だけでこれほど感動させる事が出来るとを初めて知りました。
普通、ステージ毎に衣装を換えてステージの雰囲気を変えているのですが、今回は衣装は全ステージ同じでした。しかし、音楽がそれを上回る表現をしていてとても驚きました。

1.5 36歳男性(同じ職場の人)(聞いた言葉を思い出しながら書いているので、実際とは少し違うところがあるかも知れません)
私はクラッシックファンですが、合唱はあまり聞いたことがありません。
が、今回のバッハはとても良かったです。
音楽の流れ方がとても良く気持ち良く聞けました。
「カムイの風」は現代曲っぽくてとても好きです。
全体を通してですが、ピアノと合唱がとても良く合っていて、お互いに溶け込んで音楽を作っているというところに、とても感動しました。
また、こういう機会を作ってください。

1.6 荻原さん(元O.M.P.)
とても感激しました。何もしないのに涙が止まりませんでした。
一緒に行った女性は、本当に泣いていました。
バッハは私も歌ってみたいと思いました。
#以下は打ち上げでスピーチで言ったので、省略します。

1.7 稲荷さん@北見男声合唱団
OMPはとても素晴らしかったです。専門的なことは、わかりませんが、本当にみなさん楽しそうに歌われるんですね。感動しました。

1.8 三上修一さん(北見男声合唱団)
>OMP以来メールが盛んになってきましたか?
>それにしても、気持ちのいいコンサートでした。
>静かにハーモニーに浸る事が出来ました。

1.9 海田さん(北見男声合唱団)
お世話係、裏方として演奏会をお手伝いさせていただきました北見男声合唱団の海田です。
(上手でドアボーイ、交流会で司会した短髪の男です。)

[演奏会のこと]
演奏会は、舞台上手袖からすぐ行ける2階席の一番端から、合唱団OMPの一員になったような気分で半分くらい聴かせていただきました。(合唱団の顔はよく見えないけど、栗山さんはよく見える位置で・・・)

いい演奏会でしたねえ・・・よかった!(社交辞令でなく)
OMPからオーラでもでているような気がして、客席は魅了されてすっかりあちらの世界にいってしまってましたよ。

また、合唱って楽しいよ、音楽することの歓びってこんな感じだよ、と教えてもらったようにも思います。

演奏者と客席、文字どおり会場がひとつになったすばらしい演奏会だったのではないでしょうか。

(ううーん、これがきっかけで合唱をしたくなって入団希望者がうちにくるかもしれない・・・とほくそえんでいます。北見男声合唱団は団員募集中です!)

[交流会のこと]
そして演奏会終了後の交流会、楽しかったです。
司会進行させていただきましたが、その合間にビールをついだりつがれたり、お話をしたりして、ほぼ会場を一回りさせていただきました。

なぜか一升瓶のあるテーブルがありましたが、イメージと違って一升瓶の似合う合唱団だったんですね。(意外)

[不思議な気持ち]
リハーサルも演奏会もそうだったのですが、交流会も、その雰囲気が、若いころ参加していた混声合唱団とオーバーラップしたりしたからでしょうか、不思議なほどOMPを身近に感じ、とても親しい気持ちでともにすごさせていただきました。みなさんありがとう。

[追伸]
毎水曜日の練習に参加していただけるならば、あなたも、北見男声合唱団に入団できます。

1998.9.9 旭川にて
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海田有一 gappa@anet.ne.jp オホーツクの合唱情報


1.10 網走の元OMP団員の和田さんからの感想です
前から4列目で聞きました。
ここまで前に来ると、前半と後半の残響調整の違いが良く分かりませんでした。
みんなの声が良く聞こえていてよかった。
全ての曲が良かったですが、順位を付けるならカムイの風が一番。
次にバッハ、リパブリック讃歌もよかったです。
アメージンググレースは声のバランスがいまいちでした。
今自分のところの合唱団で練習しているので、ちょっと気になりました。編曲のせいか歌い手のせいかはわかりません。
ソロでは、田中さんのソロはとてもきれいでした。
偶然お隣りに田中さんのおかあさんがいらっしゃいました。
マコリンのソロは前より上手になったと思いました。
浅井さんのピアノはとても良かった。前よりも大人っぽくなったようです。

1.11 以下は網走から来た人から和田さんが聞いた感想です。

・全体のバランスがとても良かった。
・衣装の変更が無かったのが、とても新鮮に感じました。
・楽譜を持つ人と持たない人がいてほっとしました。
・Sopは幼い声に聞こえました。
・Altはカサカサした感じがしました
・このホールは、難しいホールと思いました。(詳細不明)
1.12 次に北見男声合唱団の指揮者、高橋 閏さんの感想
時間が無くて詳しく聞けませんでした。近い内に詳しく聞いて みようと思っています。

・弱音がとってもきれいで驚きました。
・カムイの風には、まいった。
 あんな難しいものを!我々には歯が立ちません。

1.13 同じく北見男声合唱団の副指揮者、小野 朋之さんの感想です。
彼は現在33歳。尚美短大の卒業生で、歌科ではありませんが、合唱を栗山師に習ったそうです。

カムイの風が一番良かった。
良かったというか驚きました。
あんな難しいものをさらっと歌うなんて、とても信じられない。
練習に相当時間がかかったのでしょうね。
信長君の編曲はすばらしい!
いま、ブラス用にもののけ姫を編曲しているのですが、僕が編曲したのと比べると30倍すばらしい。
是非、もののけ姫とアメージンググレースの楽譜を見てみたいです。
気になったことは、時々アルトが乱れて異質な声が聞こえた事位です。

以上です。
カムイの風は意外と好評のようですね。
難しくてわからないという意見がほとんどかなと思っていましたが、開口一番、「カムイの風」という人が多いです。
サンプルが偏っているのかも知れませんが。


1.14 男声合唱団団員35歳
1ステのバッハは余りにも気持ちが良かったので寝てしまいました。
2ステは難しい曲でしたが、とても印象的でした。
3・4ステはとても楽しめました。栗山先生の楽しいお話がよかったです。

1.15 北見混声合唱団の女性
すべてのステージが良かったです。
中でもカムイの風が良かった。
合唱はパートがそろっていてとても感心しました。
しかし、時々パートがばらける事があるのはどうしてでしょうか。
(特にアルト)

2.合唱団OMP北見特別演奏会       唐澤 清彦

 北海道北見市の「北見合唱連盟創立40周年記念」の行事として招かれた、 OMPのコンサートを聴いてまいりました。  会場は真新しい「北見芸術文化ホール」愛称「きたアート21」で、音楽専用の 大ホールと、演劇などの出来る中ホールを並べて、二つのホールのエントランス は共通になっていてホール二つ分の、横幅が細長くず〜っと吹き抜けになってい ます。そしてそれを覆う緩やかに弓なりにカーブした総ガラス張りの高い壁面。  サッカー場が入りそうなほどの広々とした前庭を持ち、ガラス張りの美しい 外観は遠くからも見え、夜になるとエントランスの明かりに加えて屋上に設けら れた二枚のスクリーンに、虹色のライトアップが施され、なかなかの美しさです。  こんなホールに招かれて演奏することが出来るなんて、OMPも幸せ者だなぁ と思ってしまいます。  エントランスロビーに入ってみると、やはり天井が高くて奥行きもあるので とても開放的です。  音楽専用ホールはシューボックスタイプで、最近流行っているステージ 両サイド上部にも二階席が伸びているタイプ。  さらに、客席の左右の壁面には、電動でカーテンが降りて残響時間を コントロールできるという、オマケ付き。  キャパは、1000席弱程度に見えました。  地元の方が「出来たばかりのホールだからまだ響きが落ち着かないんだよね…」 などと言っていましたが、確かに満席になると素っ気ない音のようですが、響か せ過ぎで変な音になるホールもあることを考えると、癖は少ないし、このくらい の残響は新築ホールの中ではまあまあじゃないかと思いました。  ホールの経年変化には詳しくありませんが、将来もっとしっくりと響くように なったらきっと、素晴らしいと思います。  さて、ホールの感想はこれくらいにして、演奏の方を。 ○J.S.Bach / Jesu, meine Freude BWV227  これはとても良い曲ですね。  OMPは現代音楽ばっかやっているので、バッハには弱いなどと、団員自らが 言ったりしていますけれど、確かに宗教合唱独特のふわ〜っと溶けあうような 響きはなかなか難しく、音色的なでこぼこは感じましたが、一曲目から熱演で、 私の周囲の方々の反応もなかなか良かったようです。  音色的なでこぼこについては、たとえばソプラノの高い音などでふくよかな 集合音にならずに、ちょっとハスキーな引っかかる感じの音がしていたので、 "早起きで長旅"の影響がコンディションに出たのかなぁ、あるいは空調で のどが辛いのかなぁ…と思いました。  他のパートも概ねそのような傾向があると思いました。  その他で特に感じたのは、他の曲でもバランス的にアルトが少し引っ込みがち だったかなと思います。  古典的な曲は、そういう細かい所が気になりやすいので、完璧な演奏は本当に 難しいですね。  「現代音楽専門合唱団」に徹してしまうのも面白いと思いますが、やはりこう いう古典をビシッと歌いこなしてこそ聴く人を圧倒するような合唱団になれるん だろうなあと言う気がします。 ○三善晃/混声合唱とピアノのための カムイの風 〜青ばと物語〜  なんと、事前に地元新聞で演奏会の案内とともに、この歌がアイヌのユーカラ に題材を取っていることなど、詳しい紹介記事が載ったようです。さすが北海道。  こういう曲こそOMPの得意分野なので、ぐっと生き生きした感じがしてきて 楽しめました。  ひょっとすると一般のお客さんはこの手の現代風な曲にはなじみがないようで、 「なんだか凄いようだが、う〜ん…」  という雰囲気もちょっと流れていましたが、とにかく面白く聞けました。  この曲を聴くのは4回目くらいになりますが、一番凄かったのはシドニーの オペラハウスの演奏会だったような気がします。高密度で俊敏な響き。  今回は、以前聴いた演奏と比べると、音が散っている感じがしました。  ホールの響きがもう少しあると良かったかなと言う雰囲気もありました(バッハ も同様)が、直前の演奏会(ヘンツェの第九)が重たい演目だったので、その反動 で、響きを凝集させるだけの練習を積み上げる時間が取れなかったかな?という 感じがします。  ピアノもカツンと抜ける感じがなかったのは惜しかったと思います。  団員の話では、ピアノそのものが湿気の抜けない重い音で、通常舞台中央に 半開で設置するところを、袖に全開で設置したそうな。そんなことが、演奏の キレにも出ていたのだなと思います。  しかし、ともかく、まずまずの演奏ではありました。  これは結構名曲だと思うので、次次回の定期演奏会に演奏するという話を聞い ていますから、さらにさらに練り上げた演奏を期待しています。  ここで15分休憩 ○信長貴富編 / 宮崎駿アニメーションから もののけ姫 〜 君をのせて 〜 となりのトトロ  何回か演奏されているそうですが、私ははじめて聴くことが出来ました。  三曲がメドレーになっていますが、まず、「もののけ姫」は、これを編曲する のは大変なことだと思いました。なにしろ耳の奥に「米良さん」の声がこびり付 いていて、違う音がすると「あれ?」と思うんですね。だけど、アルトのソロな んか入れたら、そのまんまになってしまうし(^^;;  それにくらべると、「君をのせて」はすんなりと、綺麗でよい編曲だと思いま した。涙ぐんでしまう(笑)  「となりのトトロ」に移るのはどうするのだろうな思っていたら、パッと景色 が切り替わったみたいになってとても良かったと思います。  各パート間で「ととろ・ととろ・ととろ・ととろ」と音が走り回るところは、 可愛らしくて笑ってしまいました。実は技術的に簡単ではないと思いますが、 「歌いたい」と思う合唱団が出てきても不思議はないですね。  全体の印象は、たいへん楽しかったですが、とっても音数が多く、難しい響き も有るようですが、元が素朴な曲なので、もっと簡単で可愛らしい編曲でも良い かなぁと、ちょっと思いました。OMPなんかが歌う曲としては物足りなくなる かも知れませんが、それはそれとして…(^^; ○世界の歌  だんだん後半に向けて、お客さんの気分もほぐれていくのが感じられます。  今回の演奏会で一番インパクトがあったのが「フニクリ・フニクラ」の最初の テノールの入りだったりします。  パート員一同、ここに賭けているというのが一目で分かる張り切りぶりで、 フォルテシモでどか〜んと入ったのは見事でした。ただ、二度目に同じフレーズ が出てくるところがすでに、入りがずれて聞こえていたのがご愛嬌って感じでし たね(笑) 「ダラコッペン」は、確か二度目ですが、北欧の不思議な響きのする曲で私は 大好きです。 ラストの「リパブリック讃歌 -Great Journy,21世紀へ」は血管が切れそうな 程の力一杯の演奏で爽快でした(^^)  池辺晋一郎の編曲だそうですが、結構長いですね。歌う方も大変でしょうが、 本当は聞くだけではなくて、混ざって一緒に歌うのが一番楽しそうだと思いまし た(^^)  後半のステージでは、団員にも悪のりや茶目っ気が感じられて、お客さんも 大いに楽しんだと思います。バスの最後の低音を、…あれは指定よりさらに オクターブ下げているのでしょうか、ど〜んと低くていい音を聴かせていた曲が 幾つかあって、お客さんが面白がっているのが伝わってきました。  やっぱり、エンタテイメントには良い声、名人芸なのかも知れませんね。  アンコールに突入して、さだまさしの「天までとどけ」(青島広志編)では、 テノールの堀津さん(通称マコリン)の美声が聞けて「おぉ、いいものを聴いた…」 という気分にさせてくれたし、三曲のアンコールも含め、じつに楽しく盛り上がっ て演奏会を終えることが出来ました。  演奏会全体を通してみれば、年間の本番スケジュールの過密などにも絡んで、 課題があると感じましたが、とにかく楽しい演奏会でした。  当夜の聴衆の一人としてOMPと、このような機会を作ってくださった 「北見合唱連盟」の方々にお礼を申し上げます。 唐澤 清彦

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編集:唐澤 清彦 コンサート・レポート