OMPコンサート・レポート

東京都合唱祭'97

1997.7.6 ゆうぽうと簡易保険ホール(東京都)

■プログラム
さちあれ芸術の館(「タンホイザー」より) R. ワーグナー
■レポート/感想

講評集(審査員/聴衆)


・審査員編。

 若々しく、安定感に満ち満ちた演奏。声量、ピッチ素晴らしい。が、OMP
 であればもう一つ整理された演奏を望みたい。例えば発音(注・「オ」や「エ」
 の発音のバリエーションの違いが聴こえない、と発音記号も交えて表記してあり
 ますが文字化けするので略します)。まだ声がもっともっと解放されたい。
 押しつけたりしている。どうか研究して!(荒木泰俊)

 タンホイザー1度は歌いたい曲ですがなかなか手が出ないのが実情です。
 それは言葉の問題もさることながらなかなか音楽も大変なんですよ!!
 皆さんはすべてうまく処理していてしかも堂々と演奏され見事でしたよ。
 エネルギッシュで音程も良く好演でした。(澤田洋一)

 素晴らしい実力をお持ちの合唱団なのですからレパートリーもすごいでしょうに
 きょう、なぜタンホイザーなのかな?と思ってしまいました。オペラの中の
 この曲の盛り上がってくる感動とはちょっと違うような淡泊な演奏だった
 ものですから....。(吉野恵美子)

 高い実力で表現された硬く締まったWagner。なんだか怖ろしくなるほどの
 凝縮力ですね。私はもう少し豊穣で柔らかな印象を持っていた曲なので、
 でも、圧倒的説得力ですね。(河原畑祐二)

 ワグナーの大曲を訓練された音の流れで余裕で演奏してくださいました。
 不思議ですね、合唱の後ろにオペラの舞台装置が思い起こされ、群衆の
 ざわめきを感じました。いつも素晴らしい演奏ありがとうございます。
 (村田和子)

 実力のある合唱団らしいScaleの大きな演奏でしたが、Rhythmにやや
 おちつきがなく、いまひとつ貫禄のある演奏を期待したのですが。
 でも、とても立派です。最後の音もきかせてくれましたね。(田尻明規)

 若々しく素直な音楽で好印象です。オペラの合唱としては支えと輝きのある
 声で細い音符もしっかりツブが見えるように研究を提案します。
 天下のOMPなのでファンとしても期待して。(須藤由紀子)

 相変わらず高いレベルを保持しておられて素晴らしいと思います。
 只、声の抜けが悪くなり、共鳴が一つになって来ないようです。
 一言でいうと、発声があれているようです。気をつけて活躍して下さい。
 (鈴木成夫)

・KuuKaiのみなさま。

 女声の衣装が地味、男声の衣装がショボい。てなことで、うたは迫力がある
 けれど、そのギャップがでかい。また来年。ああ、目をつぶればいいのか。

 衣装はもっと工夫したら?

 上手だと思います。少人数でもいいと思います。

 声があるというのはいいですね。選曲でもあらゆるジャンルのものが出来ますし
 うらやましい限りです。

 お疲れさまでした。こういう曲がらくーーーに歌えるようになりたいという
 私の反省。楽しく飲みましょう。(合唱団OMP.....だれ?)

・他団体からの講評(抜粋)

 横綱が貫禄を見せて軽く遊んだ感じ。若さがうらやましい。
 アカペラで聴きたかった(東京YMCA)

 若きことは良きことかな。(六声会)

 先づ、若々しい声に圧倒されました。次に声の厚み、決して大きいだけでなし
 人の心を打つものがありました。(六声会)

 さすが歌い慣れているな!と思わせるものがありますが、音楽全体としては
 若く青く少し荒い(粗い)ように感じました。パート内をまとめる工夫をし
 80%のボリウムで他のパートを聴くようにするのも大事(コール・ブレヴィス)

 男声の方々の響きのある声は私の心をウキウキさせてくれて良かった。
 女声の方々は男声の方々より響き、また音量が少なめなので頑張ってほしいと
 思いました。指揮者の方をなるべく見るよう心がけて下さい(コーロ・ヴィオレッタ)

 ソプラノが目立っていた。(わだち)

 声が若々しく勢いがあってとてもすばらしいです。特に男声がすばらしい!
 ただ、何人かの方が楽譜にくぎづけだったのが残念でした(東京YMCA)

 流石に力強い演奏でした。初めて聴きましたが、今度はシアターピースを
 拝見したいです。(合唱団KUCL)

 最初は調子が出なかったのですね。(KUCL)

 個々の声が良く出ていたと思う。やや一本調子に過ぎるのが気になった。(台東区民)
 若々しくてうらやましいです。声が透明できれいです。すてきでした。
 アルトがもう少しボリュームがあっても良いかも...。(台東区民合唱団)

 楽譜を持つことは悪いことではないと思ってますが、それが原因で女声の
 発声に影響を及ぼすとなると問題です。とにかく元気よく歌って下さい。
 同じグループで聴かせていただくことがこちらとしてはありがたいこと
 なのですから(ハートストリングス)

 私服での参加も味があって良かったのですが、楽譜は全員持った方がよいのでは?
 (文化女子大コーロ・ヴィオレッタ)

 ソプラノが少しおとなしい人が多かったように思います。全体としてはとても
 上手くてすばらしい。しかし「40人の声」だなあと思いました。最後に向かって
 の盛り上がりが足りないと感じました。(ハートストリングス)

 シアターピースをやってほしかった。オーソドックスな演奏は他の団体で
 聞きあきた。(ハートストリングス)

編集:伊藤徳和/唐澤清彦 [コンサート・レポートの目次に戻る]