コンサート拝聴記'96


柏市民合唱の集い〜OMP記念招聘演奏・感想


日時:1996.7.7
場所:柏市民会館大ホール
曲目:柴田南雄/宇宙について

 PC-VAN SIG『クラシックコンサートホール』より転載&編集


#7253/7253 大ホール
★タイトル (PSA13887)  96/ 7/ 9   6:38  ( 46)
演奏会>柏のOMP                              FUKUZO
★内容
  …前略…

さすが日本一合唱団と言われるだけあって、全体のバランスが素晴らしいです。
一人一人の声もいいですね。

ちなみに、松原の時にモーさんが仰っていた声の出方が = 形というのが何となく
分かったような気がしました。

演出は、前回とほぼ同じ。スモークもたかれたし。
会場は人見より狭かった関係で、各民族のディテールが
よく見えました。ビル族は相変わらず元気に踊っていました。

おらっしゃのところでは、通路で交通渋滞が起きていたような・・。
唐澤さんと隣で聴いていたのですが、林さんがやってきて
おらっしゃのサービスしてくれました。川嶋さんも近いところで
唱えていらっしゃいましたね。

他に気づいた事と言えば(演奏内容とはちょっと違いますが)
おらっしゃの部分、前回は皆さんがもっとじっくり歩き回っていた
ように思えます。だいぶ早くグループフォーメーションに移行しませんでしたか?
それとも私の気のせいでしょうか。

もう一点、前回に比べて人数が少なくなっていませんでしたか?
これも気のせいかも知れませんが。

聴衆の反応ですが、「こいつぁまいった」という方々が多かったと思います。
「夢に出そうだ」という言葉も聞こえてきました。
団員の方々がステージに降りてくると「これはあーだこーだ」と話を始める
ご年輩の方々も多かったです。二つ隣のオバハンは、ビニールの傘袋を演奏中に
くしゃくしゃいじっていました。唐澤さんと私で止めたのですが、
何故自分が怒られているのか理解できていない様子でした。
たとえ理解できなくとも、芸術作品なのですから敬意を払って静かに聴くという
態度が欲しいですね。

ひとまずこんなところで。

シドニーでの名演を期待します。

                        FUKUZO

#7262/7262 大ホール ★タイトル (CLASSIC1) 96/ 7/11 0:17 (146) 演奏会>柏市民合唱の集い〜OMP記念招聘演奏  唐澤 ★内容  柏市民による『合唱の集い』という催しが今回で15回ということで、これを 記念して合唱団OMPが招聘されたということです。  出演団体はOMPを入れて19団体でした。  私はのんびり出かけて、さっさと帰ってきてしまったので、10〜13の4団体だ け聴きました。   …中略… 13.合唱団OMP「招聘演奏」     宇宙について(柴田南雄)  この曲の前に休憩時間があって、「一階席で聞くと演奏効果があります」 というようなことを言っていました。定期演奏会の時のアンケートで「こういう ことと教えてくれれば一階で聞いたのに」などという意見があったのにさっそく 対応したのですね。  もっとも、それでも2階に座るお客さんはいましたが、曲が始まると手すりの 所まで出てきて下をのぞき込んでいる人が多数いました。(ちなみに、客席は奥 行きが比較的浅くて、2,3階席まであるという作りでした)  定期演奏会では、ほとんどが真っ黒な服を着ていて、数人だけ模様のある衣装 でしたが、今回は女性の衣装は、黒が基本ですがモノトーン系の模様のある衣装 を着ている人が増えました。このほうが、なんとなく「色々な人(民族)が居る」 という感じが強調されるような印象を受けました。  音楽の方は、人数は定期演奏会よりも10人以上少ないようでしたが、会場が小 さめだったので、密度感はかえって増したような感じがしました。通路も狭いの で、動き回る曲では所々で交通渋滞が起きていたのは愛嬌でしょうか(^^)  密度感は会場の広さと人数の問題かも知れませんが、定期演奏会からさらに練 習が深まったのか、滑らかさを感じたというか、曲が板に付いてきたような感じ もしました。  聞く側が全体像を分かって聞いているという事もあるのかも知れませんが、 この曲は50分あるそうですが、30分もかかったような感じがしない、「あっ」 というまのスピード感があったと思います。不思議ですね。  諸民族の歌で、川嶋さ んの居た「セレール族」は、今回はかなり目立っていました。というのは、定期 演奏会ではステージ端に腰掛けて軽くペタペタと床を叩いていたのに比べて今回 は力一杯バンバンと音を立てて叩いていたからですね。 (しかし、アザを作らない程度にしておいた方がよろしいかと思います(^^;)  諸民族のところは、衣装を変えた人も居て、林さんは黒の上着を取って柄付 きのTシャツかなにかで踊り狂っていました。しかし、前回の人間パーカッショ ンの人がお休みでちょっとパワーにかけたのは残念でした(^^;  全体には、この部分は複数民族の違いがより感じられ、華やかな感じが増した のがなかなかいいと思いました。  演出では、最後に歌いながら全員出ていってしまうというのが効果的だと思い ました。  注文を付けたい部分としては、滑らかになった分、荒々しさ、怖さが足りなか ったかも知れないと思われた事です。西洋音楽ではない部分の発声も工夫の余地 があるかと思います。  客席の反応が気になって、団員が手加減してしまったということも無かったで しょうか?  何しろ会場はママさんコーラスの関係者を中心とした、おばさま〜おばあさま が大半で、髪に白いものの目立つ人も相当居るという平均年齢の高さ。通常の OMPの演奏会の客層とはあまりにも違います。  私の周りのお客さんも面白そうに聴いている人もいれば、「来年もこういうの やるなら私もう来ない」とかいってびびりまくっている人もいました。他にどん な感想を持った人が居たのか分かりませんが、演奏中ずっとかなりざわざわして いて落ち着かない雰囲気でした。  こういう雰囲気の中ではやはり、気の弱い団員は手加減してしまったのではな いかなあと思うのです。もっともOMPの気の弱い団員が居るのかどうか知りま せんが(笑)  シドニーのお客さんはきっと、変わったものが聞ければ大喜びするというよう な人ばかりだと思うので、心おきなく取り付かれたような演奏が出来るのではな いかと想像しますが(^^)   …後略… 唐澤

唐澤清彦